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2024.11.20
PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F)にて、ゴジラ生誕70周年を記念したアートプロジェクト<GODZILLA THE ART>の第4弾として「GODZILLA THE ART by PARCO vol.4」が開催される。
今回のこのアートプロジェクトのキュレーションは、NANZUKAが担当する。
1954年に第1作目となる『ゴジラ』の公開以降、国内30作品、アニメーション3作品、ハリウッド版5作品を含めた、計38作品のゴジラシリーズを制作し公開してきたゴジラ。
Roby Dwi Antono、佃弘樹、大平龍一、James Jarvis、浅野忠信などを含めた世界各国のアーティスト15名が、それぞれのゴジラへの想いと独自の視点を反映させ、ゴジラをモチーフにした個性豊かなアート作品を生み出した。
本展覧会のキービジュアルは中村哲也が担当。その他実際のゴジラ映画撮影で使用された『ゴジラ FINAL WARS』も特別公開され、さらにGODZILLA THE ART開催記念の特別なゴジラフィギュアや、展覧会オリジナルグッズも販売される予定。
『GODZILLA THE ART by PARCO vol.4 curated by NANZUKA』
会期:2024/11/29(金)~12/16(月)
会場:PARCO MUSEUM TOKYO(渋谷PARCO 4F/東京都渋谷区宇田川町15−1)
営業時間:11:00~21:00 ※入場は閉場時間の30分前まで ※最終日は18:00閉場
入場料:1,000円(税込)※未就学児無料
11/29(金)~12/1(日)の3日間は事前予約制。※11/22(金)AM10時 入場予約チケット販売開始
▶︎入場予約チケット購入ページ:https://t.livepocket.jp/t/1g5sp
参加アーティスト:中村哲也 / 佃弘樹 / 大平龍一 / James Jarvis / HAROSHI / Oliver Payne / Jean Jullien /Roby Dwi Antono / Stickymonger / TOKI / Pex Pitakpong / Julio Anaya Cabanding / 安部貢太郎 / 村松佳樹 / 浅野忠信
主催:株式会社パルコ
キュレーター:株式会社NANZUKA
協力:東宝 / 朝日新聞社
ロゴデザイン:北川一成(GRAPH)
展覧会WEB: https://art.parco.jp/museumtokyo/detail/?id=1607
GODZILLA THE ART
公式HP:https://godzillatheart.com
公式X:https://twitter.com/godzillatheart
公式Instagram:https://www.instagram.com/godzillatheart
2024年に迎える生誕70周年企画として始動した<GODZILLA THE ART>。
1954年に劇場第1作が公開され、今や世界的なアイコンであるゴジラはこの70年のなかで様々な表情を私たちに見せてきました。
ゴジラ映画は、娯楽作品を超えた総合芸術としての奥深い魅力を持ち、アーティストたちに創作のインスピレーションを与えてきた。
今回の展覧会では、各アーティストがゴジラをどのように捉え、どのように創造的な解釈を加えるかを観ることができ、その多様性と独自性が一堂に会する貴重な機会となっている。
本展には、中村哲也、佃弘樹、大平龍一、James Jarvis、HAROSHI、Oliver Payne、Jean Jullien、Roby Dwi Antono、 Stickymonger、TOKI、Pex Pitakpong、Julio Anaya Cabanding、安部貢太郎、村松佳樹そして浅野忠信が参加を予定。各アーティストたちは、それぞれに思い入れのあるゴジラを、様々な手法、メディア、スケールで独自の作品として制作する。
本展のキービジュアルを制作した中村哲也は、今回の作品について、次のように語っている。
「ゴジラを作り上げてきた先人たちに敬意を払い、慎重に試行錯誤を重ねました。凶暴で格好いい1964年ゴジラをモチーフにフォルムの美しさに焦点を当てて、私の持つゴジラのイメージを増幅させました。本展を皆様にご高覧頂けると幸いです。」- 中村哲也
▲《中村哲也》
1968年千葉県生まれ、東京藝術大学院で漆芸を学び、以後視覚的な情報が生物に与え得る情報をテーマに様々な造形作品を制作。
中村は高校時代からモデラーとしてゴジラに接し、親しみと理解を深めた。学生時代工芸を学ぶ上で多くの仏像に触れた中村は日本の仏教美術の様式の変化とゴジラの形状の変化に共通性を見い出し、さらに興味を深くしていく。
1964年の『モスラ対ゴジラ』のゴジラを平安時代の仏像に例えられるとし、その後のゴジラのフォルムの理想形が完成されたという。今回中村はその1964年のゴジラとキングギドラを作り出す。
▲《大平龍一》
1982年、東京都出身千葉育ち、2011年東京藝術大学大学院にて博士号を取得。
「ゴジラは私に取って幼少の頃から不条理の代表であり、またある種の「気づき」を与えてくれる存在だった。ゴジラは日常に突如目的もなく登場し、去っていく。今回私は不条理な存在を象徴するモチーフとしてゴジラをハンマーに見立てた。」
「“ゴジラとハンマー”は、言葉で上手に表現できないがピッタリだと思い制作に至った。生きることは不条理の連続である。数秒前の出来事と数秒後の出来事に一貫性はあるようでないだろう。では私たちは不条理を愛すほかない。理由なき破壊と創造、不条理な死と生を愛するためゴジラハンマーを制作した。」と大平は語っている。
▲《James Jarvis》
1970年生まれのジェームズ・ジャーヴィスは、ロンドンを拠点とするアーティストで、イラストレーターおよびキャラクターデザイナーとして活動してきた。
彼の芸術スタイルは、日本でも広く認識され、高く評価されている。2003年から2013年までSILASの共同創設者であるラッセル・ウォーターマンとともに「Amos」という会社を経営しており、最近ではNIKE、ユニクロ、IKEA、adidasなど、多くの世界的なブランドとのコラボレーションを敢行。
James は今回、紙の上に次々に自由なスタイルで描き出したゴジラ作品を、クリップボードのスタイルで展示する。
▲《Haroshi》
2003年よりスケートボードデッキの廃材を使った唯一無二の彫刻作品、インスタレーションを制作しているアーティスト。
本展のハロシの作品は、初代ゴジラの初登場シーンにインスパイアされている。作品は廃棄されたスケートボードを使って作られ、ゴジラの歯は作者自身が使い終わったスケートボードのウレタンウィール(タイヤ)から削り出されている。スケートボードのウィールがデッキに噛んで詰まってしまう現象を「ウィールバイト」と呼び、この言葉に着想を得て、ゴジラの歯をウィールで作り出し、まさに「ウィールバイト」を再現しようとしている。
歯の黄ばみは、実際にスケートボードの使用中に日光で焼けたウィールの色を反映させている。
▲《Oliver Payne》
1990年代後半からニック・ラルフとのコラボレーションアーティストとして、スケート、ハードコアミュージック、パンク、グラフィティなどのストリートカルチャーをベースにした映像作品やインスタレーション作品を中心に精力的に創作活動を行っている。
本展でオリバーは1954年公開のゴジラ映画のサウンドに非常にインスパイアを受け、それを使ってハーシュノイズ音楽の作品を作ることにした。
「ゴジラ映画の音を使ってノイズミュージックを作ること、日本というノイズミュージックが発展している国で発表することがエキサイティングです。今回メルツバウ、マゾンナ、メルビンズ、などとサウンドを作っている友人David Scott Stoneの協力の元制作しました。」とOliverは語っている。